読書「カエアンの聖衣」

面白かった。


衣服によって人間の精神を矯正するというようなSFの話。
ラストが少し尻すぼみな感じを受けたものの、
途中で出てきたヤクーサ・ボンズのイメージには感服した。


このヤクーサ・ボンズだけで読んだかいがあったというもの。
ヤクーサ・ボンズ、これはやくざ坊主のこと。
日本人の子孫が、地球に帰れなくなったため体をサイボーグ化した。
そこまでは理解できるが、生身+機械の体ひとつで、宇宙船にも乗らず
宇宙を移動する。その集団を率いるのがヤクーサ・ボンズだ。
アホだ。
出てくるページ数は少ないもののこの印象はずっと記憶に残るだろう。