「火刑法廷」、推理小説に対して

「火刑法廷」をようやく読み終わる。推理小説はいまいち性に合わないということを再確認する。
トリックだけ抜き出せば数十ページに収まるだろう。残りのページの重要性が低いと思うのだ。
容疑者Xの献身みたいに気持ちが動かされるというわけでもないし。
それにトリックもいまいちスケールが小さい。SFと比較してしまうのも間違いなのだろうが…
ただ、「火刑法廷」は推理とオカルトを同居させ、2パターンの見方ができるのは面白いと思う。


面白いと思った推理ものは
岡嶋二人全般
十角館の殺人綾辻 行人
容疑者Xの献身」東野 圭吾
「青の炎」貴志祐介
あたりか。
やはりトリックそのものよりも問題に対して主人公がどう思うか?
どう対処して、乗り越えるか、が一番面白いところだと思う。

とは言え、「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガンのように
全くの予想外の結果が出ればまた話は違うのだが。
SFならではであって推理ものではほとんど無理なことだろう。